今と近い過去の帳尻あわせ

３ヶ月会わなかったからといって
「今、３ヶ月前のあなたになって」と思うのは、
ちょっと欲張りさんなのかね　

あれもこれもはできないから、
ひとまず君との再会を楽しもうじゃないか

変化したのは相手だなんて思ってたら、　
言ってる本人自身も変化していることに気づかなかったりするもんさ 

どこからか帰ってきたときに
胸の中がざわついたら、
焦らずに再会した友人に話してみれば
すぐにざわつきはどこかにいっちまうさ



という一瞬の竜巻が私の前にやってきて、去っていきましたとさ

猫に戯言

ただ一つだけ
それだけでいいから
絶対的なものが欲しい

ところがさ
この世にそんなものないことはわかっている
それを欲しがるのは、猫と生活してるせいだなんて
猫と暮らしはじめたのに
猫になつかれない寂しがりやの戯言なのかねぇ

砂漠とオアシスの関係

砂漠とオアシス
対極にあるものだが、細く細く繋がっている

すぐに砂漠はオアシスになれないし
すぐにオアシスは砂漠になれない
しかし細く細く繋がっている

砂漠に少量の水をこぼしても、オアシスになるにはほど遠いし
オアシスに少量の砂を落としても、砂漠になるにはほど遠い
しかし細く細く繋がっている

細く細く繋がっているのは
時間の上に存在する可能性だ

ひねくれと4月

私はあの街の四月を知らない
どんな温度で
どんな心地よさで
どんな景色だったのか
私は知らない

今は五月の街にいても四月の名残はないわけで
行けば良かったと惜しむより
これから来ればというけれど

もう
あの街の４月には
しばらく行けないからわからないや
という私はひねくれ者

春の夕方

雪が降って
つぼみがついて
桜咲いて
桜散って
葉桜見えて

短い季節を誰かと過ごした
ただそれだけのことだ
特別だったなんて
平凡だったなんて
わからないさ
わからないよ

でも
毎日を惜しむように指折り数えたことは事実だ