目の当たり

心が離れているのが目に見える

いつからこんなに溝が深まったのか

それを当たり前にしているのか

その溝が露呈した瞬間

何も言えなくなる

ゆられ

ロッキングチェアにゆられながら

まぶたを閉じて耳澄ます

視覚を失って聴覚だけになる

雨の音だけが私に染み入って

車やエアコンの音が入るとノイズになってざわつくけれど

ただ雨の音になったとき

あまりにも心地よいから

コトンと

私は眠りに落ちるの

夕闇にショートケーキ

ショートケーキ。
ある人と食べるはずだった。

でも、久しぶりの実家からの電話がまた荒れていて。
またかという思いと、自分の過去を思い出して、泣いた。

そして、改めて実家を出たことを良かったと思う自分がいて。
置いてきたものはいくつかあるけれど。
実家に平和はないのだとわかって。
やりきれなくて。
全部ケーキを食べてしまった。
フォークも使わず手づかみで食べた。

クリームに汚れた手を見て、窓から見える夕闇に包まれた空を見て、
ふざけるなとつぶやいた。

意識すること

意識するだけで

世界は変わって見える

最近、おざなりな外見を

どうにかしようと思ったら

少し世界変わった

でも

変わったのは

自分の方だと気づいた

武者震い

　去年、少しだけ初めて演じる機会があった。
　そのとき、素人ながらも楽しくてたまらなかった覚えがある。

　今度、またその機会がめぐってきた。
　ジャンケンで。
　思いがけないめぐり合わせ。

　今は、演じる役と今の自分とのギャップを自分なりにどう埋めていくか考えている。
　素人なりに。
　今日原作を見て、こりゃ半端にできないと思ったから。
　だって原作すごいんだもの。
　武者震いが止まらない。