滲む気持ちをここに。
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生まれ育った場所でも生活したこともない場所。
けれど、毎回お別れするのはつらい場所。
透明な赤紫色の甘酸っぱい気持ちでそれは胸をしめつける。
別れの時間はせまって、それに逆らうことはできない。
改札と通る前の最後会話で、一瞬顔が歪んでしまったが、前回歪んでしまった時に「笑顔でお別れだ」と言われたことが頭をよぎって、無理やりぎこちない笑顔を作った。
そして、できる限りの笑顔で手を振ってその場所を去った。
出発してしばらくたってから、やっぱりその気持ちは溢れた。
もう二度と会えないわけではないのは頭ではわかっているのだが、心の器じゃその気持ちは入りきらない。
甘酸っぱすぎる。
そう思ったとき、なぜかローズヒップティーの味を思い出した。
多分あの味はぴったりなんだろう。
感覚でそう思った。
いつも大切な人たちとの別れはこんな味。
また明日から、ここで私の生活が始まる。
始まるんだ。
だからこの気持ちとお別れしなきゃと思うけれど、まだできそうにない。
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