滲む気持ちをここに。
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私のバイト先は子連れが多くて、もちろんお客様もなのだけれど、子供さんとも常連さんの関係になっていたりする。
今日来た子は、ふくれっ面の女の子。
話しかけてもじっとこちらを見ているだけ。
「実は機嫌が悪いんです。デパートに行くっていって嘘ついちゃったから。」
苦笑いしながら、女の子の親御さんが言う。
そんな可愛らしい出来事に、つい笑ってしまった。
それからも、女の子はおもちゃをあたえようとしても、見るだけの一点張り。
その機嫌の悪さの徹底ぶりといったら。
あまりにまっすぐで、笑いながらもそのまっすぐさに心の中で関心を抱いていたりした。
すぐ側にいる人が、その子にとっての世界のすべて。
でも、未知という大きな穴でその子の世界の空は開いていて、一方でその子にとっての世界はそばにいる人だけで成り立つという矛盾もある。
地球に例えたら、地球はその子のすべてで、未知は地球を包む大気に穴が開いている感じ。
これから毎日いろいろなことを知っていくのだろうね。
そして、未知という穴がふさがっていくのだろうね。
本当は、未知という穴はふさがること、ないんだけれどね。
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