共存とヘドロ

主観的な思いと
できるだけ主観から離れようとする客観的な思いが
１つの体の中に存在している

いつでも２つは存在しているが
たまにその２つの存在が体の中に共存することが
気持ち悪くなりそうな時がある

自分が客観的だと思っていたことが主観的なものだったと気づいたときは怖い
１００％客観的にはなれないのはわかっているが
知らず知らずのうちに主観を、それはエゴを正当化してた自分が怖くなる
これからもそれを繰り返して大切な人を傷つけてしまうのではないかと思う

そうするとこの共存がまるでヘドロのように
ゆっくりと重く混ざっていく感覚が胸のあたりで生じる
自分の汚さに気づく瞬間

自分が汚い人間だと重々わかっていても
認識する時のヘドロの感覚は毎度毎度そんなに変わりはしない

だから私にできることは
自分が傷つけてしまった相手への幸せを願うことが精一杯できることではないだろうか

親切の押し売りではなく
ひっそりと願うことぐらいなら迷惑はかからないだろう

ドローナイト

今回の旅は
スネオヘアーと
くるりと
木村カエラと
阿部芙蓉美が
入った自作CDを聞きながら
慣れない新幹線に乗っている

夜には目的地に到着する
それは灰色が黒く変わるような旅で
それは夜が手伝ってくれるからか
それは目的地の照明が明るいからか
それは何をドローするかわからないからか

そう書いて窓を見ると
もう夜だった

淡い次元

メールを送った
無機質な感情に逃げる私から少しでも現実を見るために

メールを送った後
何ともないと思っていたら
宅配への電話の声が
震えていた

返事が怖くて電源を切った
ずっと離れているけれど距離の問題ではなかった
どうやら覚悟をしていたらしい

名もない関係というのは
淡い次元にあって
すぐに消えそうだから
私はそれが怖いのだね

同じ毒

自分が毒であることはわかっていて

そのおかげで
いろいろ渦巻いていて
ややこしくて

それから逃げるために
同じ毒を求めるような

同じ毒はありゃしないのに
右往左往している日

7年目

「誰かに言われたからそうしよう」と考えて決めたことは、うまくいかない時や失敗した時にその誰かを責めるように逃げることができる

「誰かに言われたけど、それを自分が納得してそうするんだ」となれば、誰かのせいにしなくていい

小さなことでも、大きなことでも
最後には「納得して決めた」ということがあれば
少なくとも、決めたことに関して誰かを責めることとサヨナラできる

すごく当たり前なのかもしれないけれども
私はそれがわからなくて
それを、7年かかってやっとわかったのでした